地理雑記ブログ

地理・旅行・その他高校関連

【伊勢旅行】18きっぷを使った伊勢1泊2日(前編)

 お久しぶりです。前回の更新がいつだったかわからないくらい時間がたっていますが、無事進級できて、様々な変化への対応が一段落しました。
 さて、私は春休みを使って伊勢へ行ってきました。その様子を書いていきます。関東地方を出てから伊勢市まで18きっぷで、すなわち鈍行のみで行きそこで1泊した後、2日目に伊勢市内を観光して戻ってくる、といった旅行です。いずれも平日でした。

 

 

静岡県)意外と都会・静岡市

 最寄駅から電車に揺られて小一時間、熱海駅静岡県熱海市)に到着しました。ここからの様子をつづっていきます。

熱海駅06:19ー東海道本線浜松行ー07:34静岡駅)

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【計算】日章旗と旭日旗の、色ごとの面積

日章旗(いわゆる日の丸)や旭日旗を見ていたときに、ふと気になりました。「あれ?旭日旗の白い部分と赤い領域、どっちが大きいんだろう?」と。

 

 

日章旗

 手始めに、比べるまでもないでしょうが日章旗について、白の面積と赤の面積のどちらが優勢か比較してみます。国旗及び国家に関する法律によると、日章旗の寸法は次のように規定されています。

国旗及び国家に関する法律

附則

寸法の割合及び日章の位置
    縦  横の三分の二
日章  
    直径  縦の五分の三
    中心  旗の中心

出典:https://www8.cao.go.jp/chosei/kokkikokka/kokkikokka.html

  これを、横の長さを3として私が作った(少しいいかげんな)図にのせてみましょう。

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「軍艦マーチ」の品詞分解

 お久しぶりです。久しぶりの更新となってしまいましたが、今回は「軍歌マーチ」を、品詞分解したいと思います。

 

「軍艦マーチ」って?

 海上自衛隊東京音楽隊によると、「軍艦マーチ」の曲の正式名称として、「行進曲『軍艦』」というのが最適だということです。このブログでも以下そう呼称します。

www.mod.go.jp

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『日本人はなぜ無宗教なのか』に関する補足と新宿の寺について

 ブログの更新が滞っていたが、外部からの思わぬ刺激で再開することにしました。もっとも、例によって、試験前ですが。

 

『日本人はなぜ無宗教なのか』についてのつけたし

(参考):この記事のつけたし先である記事:『日本人はなぜ無宗教なのか』要約 - 地理雑記ブログ

 私の祖母は歴史に詳しいのです。日本の歴史はもちろん、特に地域(祖母は東京の山の手地域に住んでいるので、新宿辺り)の歴史に造詣がとても深いように見受けられます。そんな祖母が考えることには、日本人に無宗教の人が多い理由は主に以下のとおりであるらしいです。 

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『日本人はなぜ無宗教なのか』要約

『日本人はなぜ無宗教なのか』

 (阿満利麿・1996年・ちくま新書

 「読書ノート」の提出をしなければならないので、これの要約をしてゆく。ただ、いかんせん読むのが遅いので、1日では完成せず日がたつにつれ要約が進んでいくと思います。

 

 日本人には「無宗教」を標榜する人が少なくないが、無神論者は極めて少ない。

 筆者は、宗教を「創唱宗教」と「自然宗教」の2つに分けている。「創唱宗教」は特定の人物が特定の教義を唱えてそれを信じる人がいる宗教だが、「自然宗教」は自然発生的な宗教であり無意識に先祖たちから受け継がれ今に続く宗教だ。

 初詣やお盆は日本人が「自然宗教」の信者である証拠だ。ではなぜ我々は容易に「無宗教」を口にするのか。それは、日本では「自然宗教」が生活に浸透し習慣となった時、それはもはや宗教と見なされなくなるからだ。

 さらに、現実を重視する儒教が近世に広まって、死後の往生に重きを置く仏教(「創唱宗教」の好例)は敬遠された。

 だから、日本人は、熱心な「自然宗教」の信者でありながら「創唱宗教」に対して無関心なのだ。そして、明治新政府キリスト教や仏教などに対する名称として「宗教」という訳語を作った時、「自然宗教」は「宗教」の訳語の範囲に入らなかった。

 それが、「無宗教」だという日本人が多い理由の一つである。

 

補足記事:

hashimots.hatenablog.com

更新履歴

令和2年10月2日

10月18日

11月22日

令和3年1月10日

【地方の大企業】東京以外に本社のある大企業

 国内の大企業で、本社が東京以外にあるのを見つけるのは面白い。一極集中が進んでしまっている中、珍しく感じると同時に驚きがこみ上げるからです。そこで、地方に本社のある大企業について調べました。

 

地方の大企業

調べる対象

 「大企業」は1万ほどあるので、全てを調べるのは困難を極めます。そこで、下のURLから飛べるサイトに載っている「業績ランキング」の、多いほうから80社を、東京・都心5区以外に本社があるか調べます。

 なお、ここで「本社」とは、企業ホームページに掲載されている所在地のうち、もっともはやく出てくるものとします。

 要約:「業績ランキング」上位80社のうち、千代田区中央区、港区、新宿区、渋谷区以外に第一の本社がある企業を掲載する

業績ランキング - 売上高順 1~20位 | Ullet(ユーレット)

地方の大企業

凡例:XX社(ブリタニカ国際大百科事典による簡単な説明,本社所在地)ただし会社名は略称、通称を用いる場合あり

トヨタ自動車自動車メーカー,愛知県豊田市

日産自動車自動車メーカー,横浜市西区

イオン(スーパーチェーン,千葉市美浜区

パナソニック家電メーカー,大阪府門真市

豊田通商総合商社,名古屋市中村区)

デンソー自動車用電装品メーカー,愛知県刈谷市

大和ハウス工業建設会社,大阪市北区

富士通コンピュータメーカー,川崎市中原区

アイシン*1自動車部品メーカー,愛知県刈谷市

キヤノン精密機器メーカー,東京都大田区

ーーーーーここまでで40社調査ーーーーー

スズキ(軽四輪車メーカー,浜松市南区

マツダ自動車メーカー,広島県府中町

関西電力電力会社,大阪市北区

住友電気工業電線メーカー,大阪市中央区

中部電力電力会社,名古屋市東区

三菱食品食品会社,東京都文京区)

ダイキン工業空調機メーカー,大阪市北区

積水ハウス宅建設会社,大阪市北区

ファストリ*2ユニクロ山口県山口市

シャープ(総合電子機器メーカー,堺市堺区)

NTTデータ*3情報サービス会社,東京都江東区

東北電力電力会社,仙台市青葉区

スズケン医薬品総合卸業,名古屋市東区

豊田自動織機機械メーカー,愛知県刈谷市

アサヒHD*4アサヒビール,東京都墨田区

いすゞ自動車自動車メーカー,東京都品川区)

九州電力電力会社,福岡市中央区

ーーーーーここまでで80社調査ーーーーー

 

小分析・余談

 「千代田区大手町」や「千代田区丸の内」、また「中央区新川」の文字列を見るのはもう飽きました。とくに「業績ランキング」の上の方に出てくる企業は、こういったところに本社が多かったように見受けられます。

 さて、東京に本社多すぎ問題以外に、調べて思ったことは次の通りです。

  1. 愛知県豊田市刈谷市の本社が多いこと。トヨタの関連企業が多い。
  2. 以上の80社の本社が置かれている地方都市は、豊田、横浜、千葉、名古屋、大阪、川崎、浜松、広島、山口、堺、仙台、福岡くらいであること。札幌市や京都市、神戸市の(業績ランキングが高いという意味での)大企業数は乏しいということに驚いた。

 なお、業績ランキング最上位ではなくこの調査の対象外だったものの、京都市に本社を置く大企業は京セラや任天堂などがあります。神戸市にはアシックスなどが、札幌市には北海道電力などが本拠を置きます。

 ではまた。

hashimots.hatenablog.com

【ランキング】内陸区市町村(地方自治体)の人口順位

 内陸県の人口は、多いほうから埼玉県、長野県、岐阜県……です。では、区市町村ではどうなるのか。気になったので調べました。

 

内陸区市町村の人口順位

 基本的に「市」のほうが「町村」より人口が多いので、多い順のこのランキングでは「内陸区市町村」ではなく「内陸区市」と表現するべきかもしれなません。

 まあそれはいいとして、以下、内陸区市町村の人口順位について。 

調査方法・データの出典

 Wikipediaの、人口*1の多い順区市町村が並んでいるサイトを用いて調べた。多いほうから見ていき内陸区市町村を抜き出して並べた。なお、人口は法定人口を使用した。

日本の市の人口順位 - Wikipedia

内陸区市町村の人口順位(調査結果)

凡例:XX区市町村(全体でみた順位・四捨五入した人口)

なお、著名でない区市町村には脚注をつけ、都道府県名やその他情報を示した。そして、東京都特別区名を薄赤色で、ほかの東京大都市圏の市町村名を赤色で、京阪神都市圏の市町村名を緑色で着色した。

札幌市(4位・195万2千人)

京都市(8位・147万5千人)

さいたま市(9位・ 126万4千人)

世田谷区(14位・90万3千人)

練馬区(19位・72万2千人)

相模原市*2(20位・72万1千人)

足立区(25位・67万人)

川口市*3(28位・57万8千人)

八王子市(29位・57万8千人)

杉並区(30位・56万4千人)

板橋区(31位・56万2千人)

宇都宮市(33位・51万9千人)

東大阪市*4(35位・50万3千人)

松戸市*5(38位・48万3千人)

葛飾(45位・44万3千人)

町田市(46位・43万2千人)

豊田市(49位・42万3千人)

柏市*6(52位・41万4千人)

岐阜市(53位・40万7千人)

枚方市*7(55位・40万4千人)

豊中市*8(57位・39万5千人)

岡崎市*9(59位・38万6千人)

一宮市*10(60位・38万1千人)

長野市(61位・37万8千人)

吹田市*11(63位・37万4千人)

高崎市(64位・37万1千人)

奈良市(66位・36万人)

高槻市*12(67位・35万2千人)

川越市(68位・35万1千人)

北区(70位・34万1千人)

大津市(71位・34万1千人)

所沢市*13(72位・34万人)

旭川市(73位・34万人)

越谷市*14(74位・33万7千人)

前橋市(76位・33万6千人)

郡山市(77位・33万5千人)

新宿区(78位・33万4千人)

中野区(79位・32万8千人)

春日井市*15(83位・30万7千人)

久留米市(84位・30万5千人)

盛岡市(85位・29万8千人)

福島市(86位・29万4千人)

豊島区(88位・29万1千人)

茨木市*16(90位・28万人)

目黒区(92位・27万8千人)

水戸市(95位・27万1千人)

八尾市*17(96位・26万9千人)

 

雑な考察

 日本の大都市は太平洋ベルト(=海岸沿い)に多く集まることもあってか、内陸でかつ人口が多い都市はそれほど多くありません。しかし、特に30万人台の都市として大都市のベッドタウンが多くなることは予想ができましょう。また、この水準の地方内陸都市(高崎市旭川市郡山市など)が多いのも目立ちますね。

 余談だが、製作中に「長岡の罠」にかかりそうになりました。「花火が有名で新幹線が止まる内陸都市・長岡」を想起して内陸都市に分類しそうになったのです。長岡市(人口27万5千人)には幾多の合併により、寺泊地区などに海岸線ができています。今後、私と同じようなことをやる人がいるならば注意したいものです(同様のことは、東広島市山口市にもいえますね)。

*1:2015年の国勢調査

*2:神奈川県相模原市。軍都の名を持つ政令指定都市で、東京のベッドタウン

*3:埼玉県川口市。県の南東に位置する。鋳物や植木が有名で中核市に指定されている東京のベッドタウン

*4:大阪府東大阪市。中小企業が集まるものづくりの町、またラグビーの町として二つの顔を持つ。大阪のベッドタウン

*5:千葉県松戸市水戸街道の宿場町として栄えた過去を持つ東京のベッドタウン

*6:千葉県柏市。県北西部に位置する東京のベッドタウン

*7:大阪府枚方市。府北東に位置し、京都府奈良県と接するベッドタウン

*8:大阪府豊中市大阪市の北西に位置するベッドタウン

*9:愛知県岡崎市名古屋市東方35kmに位置する。徳川家康出身地。

*10:愛知県一宮市名古屋市岐阜市の中間に位置し、織物で有名。

*11:大阪府吹田市。万博が開かれたほか、大阪大学の本部が所在するベッドタウン

*12:大阪府高槻市。京阪の中間に位置するベッドタウン

*13:埼玉県所沢市。東京のベッドタウンで、映画『となりのトトロ』の舞台

*14:埼玉県越谷市。県南東部のベッドタウンで、国内最大級の大型商業施設「イオンレイクタウン」がある。

*15:愛知県春日井市名古屋市北部のベッドタウン

*16:大阪府茨木市。京阪の中間に位置するベッドタウン

*17:大阪府八尾市。大阪市南東のベッドタウン